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おかモネ妄想|菅波先生の登米凱旋・森林組合に婚約を自慢したい!

おかえりモネ妄想小説 おかえりモネ妄想小説
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おかえりモネ妄想小説・今回の菅モネは結婚挨拶のその後。ようやく婚約にたどり着いた二人。菅波は二人が出会った登米・森林組合を訪ね、婚約の自慢をしようとするが、思わぬ方向に話が進み困惑します。また、永浦家では菅波の忘れ物を父・耕治が見つけ大騒動に・・・

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婚約した菅波先生は森林組合に自慢したい!

疑問

おかえりモネ妄想小説・今回の菅モネは結婚挨拶のその後。ようやく婚約にたどり着いた二人。ふたりの恋路を見守ってくれた登米・森林組合に菅波先生が意気揚々と婚約報告に行きます。てっきり百音に振られたと早合点した佐々木達に菅波は出鼻をくじかれ・・・また、永浦家では父・耕治に見られてはいけないものを見つけられ、二人がいないところで大騒動に・・・この後、2年半会えなくなる二人を支える幸せな妄想エピソードです。

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おかモネ妄想|菅波先生の登米凱旋・森林組合に婚約を自慢したい!

気仙沼

やっとここまで来た・・・
ようやく百音さんとの結婚を認めてもらうことができた。
これで百音さんは僕の婚約者で、僕は百音さんの婚約者!
つまり、お互いに売約済み!
彼女がまだ現役の中継キャスターなら、朝キラッで全国放送してほしいくらいだ。
とにかく、虫よけ対策で百音さんに婚約指輪を一刻も早くつけてもらおう。
よくやった、菅波光太朗!
「それでも男か!」ってバカにした川久保さんや佐々木さんにも思い切り自慢したい。

百音の家族への結婚挨拶を無事に済ませ、晴れて「恋人」から「婚約者」になった菅波はこの上なく浮かれていた。父親の耕治に百音とすでにしてしまったことがバレた時は死を覚悟したが、亜哉子のとりなしで事なきを得た。その夜は婚約者の実家ということで欲望を我慢するつもりだったが、百音のクソ度胸に煽られて結局やってしまった。
あと2日滞在できる予定が、中村に戻るように言われた菅波は、昨夜、百音と営んでおいて良かったと心の底から思った。そうでなければ、またお預けを喰らうところだった。
恋人のいる若い男性にとってそれはつらすぎる試練である。

登米行のBRTを待つ菅波を百音が乗り場まで見送る。
「さやかさんや登米のみんなに会いたかったな。仕事がなければ先生と一緒に行けたのに・・・」
「自分で選んだんでしょう」
「あ、はい。そうでした。やっぱり先生は正しいけど冷たいです」
「これでもあなたには随分甘くなったと思いますが・・・」
そういって人目も構わず、菅波は百音を抱き締める。
「せんせい、見られちゃう」
「いいんです。登米のみなさんに見せつけられない分、これくらい見逃してください。僕たちは、その・・・婚約者なんだから」
「ふふふ、見逃します」

目じりをポリポリかきながら照れる年上の婚約者が可愛くて思わず百音の顔がほころぶ。
「先生、一人で大丈夫ですか?」
「正直、不安でいっぱいですが、これも乗り越えなくてはならない案件ですから」
「よろしくお願いします」

「ああ、でも行かなきゃダメかな・・・」

始まった・・・
普段、あれだけ冷静で大人な菅波が頭を抱え、子供みたいに駄々をこねて甘える姿が8歳年下の百音には何ともおかしくて愛しい。

「ここまできて何言ってるんですか・・・うちの両親ともうまくできたじゃないですか」
「あの頃より、登米のあの人たちはさらにパワーアップしています・・・」
「あ、先生バスが来ました!」
「ああ、もう、わかりました。覚悟を決めます!」
「先生がんばって!応援しています」
二人で、こぶしを握り締めて見つめ合った後、菅波はBRTに乗車して登米へと向かった。

和室


その頃、亀島の永浦家ではひと騒動起こっていた。
漁から帰って来た耕治が、菅波が止まっていた離れの客間に入って掃除をしていると、ごみ箱につまづき、中に入っていたごみが散乱してしまった。
「うわぁ!」
亜哉子が外から声をかける。
「お父さん、部屋にゴミ巻き散らかさないで早く片付けて」
「ああ、わりぃ。すぐ片づける。ありゃ、なんだこれ!?」

そういって手に取ったのは、使用済みの避妊具のパッケージ。
「!!!!」
その瞬間、耕治の絶叫が・・・
驚いた亜哉子が飛んでくる。
「どうしたの、お父さん!」
「・・・い、今すぐモネとアイツを呼び戻せ!」
「先生なら帰ったわよ。急ぎの用事が入ったみたいで。モネも仕事だし・・・」
「・・・アイツら、許せん・・・」
「なに、怒ってるの?」
「見でみろよ、これぇ」
「こ、これは・・・」

耕治から見せられた使用済みのパッケージ箱を見せられ硬直する亜哉子。
モネ、どうせならうまくやりなさい。先生も先生ね・・・
あなた達、詰めが甘いわよ。

「あいつら・・俺らが寝ているのをいいこどに堂々とここでしだんだよぉ・・・あの、エロ医者め、許せねぇ・・・」
わなわなと震える耕治の背中を亜哉子がトントンとしてなだめる。
「耕治さん、忘れたの?私たちもそうだったわよね・・・」
「!!!」
それっきり、耕治は何も言えなくなった。
その夜、帰宅した百音は亜哉子からもう少しうまくするようにと注意を受け、心臓が縮まる思いだった。

登米

東京に戻って以来、初めての久しぶりに訪れる登米夢想に菅波は懐かしい気持ちでいっぱいになる。
宮田の一件以来、自分自身にすら心を閉ざしていた菅波の転機になればという中村の計らいで登米行きが決まった当初はここを訪れる度に苦痛だった。
でも、何かあるかもしれない・・・心の中でそれを期待した。
ここで百音に出会ったことで二人の人生は大きく変わった。
菅波と百音はお互いの傷ついた心を癒し合い、未来への夢に向かって歩き出した。
そして、二人は恋をして、これからの人生を共に生きるパートナーとなった。
ここには感謝してもしきれない。
登米は二人を新しく生まれ変わらせてくれた大切な場所。

感慨にふけっていた菅波を見つけてサヤカが声をかける。
金髪の刈上げ姿のサヤカは背筋をピンと伸ばし、相変わらずカッコいい。
「菅波先生!」
「サヤカさん」
「お久ぶりです。お元気でしたか?」
「サヤカさんこそ!顔艶もいいし、問題なさそうですね」
ガハハと笑って
「まだまだ元気でいないど。見届けたいこどがたくさんありますから」

意味ありげにニヤッと笑うサヤカに菅波は心を見透かされたようでドキッとする。
この人には何でもお見通しなのか・・・

「昨日、気仙沼の百音さんの実家に結婚の挨拶に行ってきました」
サヤカの顔が嬉しそうにほころぶ。
「先生、ようやぐですね」
「はい、ようやくです。百音さんも一緒に来たがっていたのですが、仕事があって。二人では改めて春に伺います」
菅波も嬉しそうに笑顔になる。
初めて来たときは警戒心丸出しだったのに今は彼本来のやさしさがにじみ出る優しい笑顔だ。
「先生」
「はい」
「今、とっでも良いお顔されていますよ。あ~アツい、アツい!あの子がいなぐても当てられるのね」
菅波が照れて俯き耳まで赤くなる。

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コーヒー


そこへ、佐々木と川久保がやってくる。
「おや、菅波先生だぁ~!先生どうしだ?」
「東京へ戻る前に、久しぶりにみなさんにお会いしたいと」
「へぇ、こりゃ珍しいこどもあるもんだ」
「相変わらずですね」
菅波が苦笑する。
「ところで診療所の方はどうですか?」
「今度の先生もいい先生だよ。菅波先生よりも愛想いいし」
「悪かったですね」
チベスナ顔の菅波を佐々木が楽しそうにからかう。
「でも、ちょっどからかい甲斐がないっでいうか、つまらないんだよね」
「僕はみなさんの格好の餌食でしたからね」
「それは、それだけ愛されてだってこどで」
「それは誉め言葉としていただいておきましょう」

佐々木が元気そうな菅波を見て安心する。
「先生、元気そうで安心しだよ。先生、良い男だから、きっどいい出会いがあるって」
「え!?いい出会いって何ですか?」
「だがら、その~あれだべ・・・」
川久保が言いにくそうに話し始める。
「あれって?はっきりおっしゃってください」
「モネちゃんに・・・振られたんだろ?」
「へっ!?」
思わず菅波の声が裏返る。
「先生、東京さ戻るって聞いだとき、俺ら喜んだのよ。やっどふたり結婚だって。それが、永浦さん島に帰っだって聞いて。もともと面子がったけど、テレビ出てすっがり垢ぬけて綺麗になっだから。地元の有力者の息子とでも結婚すんでねぇのかって。高嶺の花になりすぎだよね」
「先生がもだもだしてるからだ。自業自得だべ。ここは男らしくすぱっと気持ち切り替えろよ。な!」

何なんだ、ここの人たちの発想は?
な、何が自業自得だ!?
中村先生の勘違い以上だ!

佐々木と川久保の話に呆然とする菅波。
「ちょ、ちょっと勘違いにも程があります!」
「そうよ。今日先生がここに来た理由ちゃんど聞いてあげて」
サヤカが呆れて続ける。
川久保と佐々木が顔を見合わせて
「それって・・・♪」
「はい、昨日百音さんの家に結婚の挨拶に行ってきました」
菅波が思い切りドヤ顔で言う。

「なんだよ~それならそうっで早ぐ言ってぐれよぉ」
人の話を聞かなかったのはそっちです!
「俺たち、ずっと先生のこと心配してだんだってば!」
余計なお世話です。
「でも、本当によかっだ!先生おめでとう!」
佐々木が涙ぐんでいる。
「ありがとうございます!」
「先生、男の意地みせだな。よくやっだ!」
「僕もやる時はやりますよ。見くびらないでください」
川久保も涙ぐんでいる。
「百音さんは誰にも盗られていません。僕のものです!」
菅波はこの上ないドヤ顔を佐々木と川久保に見せつける。

いつの間にか、菅波が来たとの情報を聞きつけて、みよ子や椎の実の里乃も集まってきている。

「・・・で、結婚式はいつ?これから忙しくなるな」
「いや、それがまだ・・・」
「はぁ~!?それっでどういうこどだよ~」
「とりあえず結婚の挨拶に伺っただけで。まだお互いの仕事の調整ができていませんし・・・」
先程までのドヤ顔から消え入りそうな小さな声で俯く菅波。
「なんだよ、それ~!せっがく挨拶までこぎづけたんだから、一気に進めちゃいなよ」
「最後の最後でずっこけるのだけはやめでくれよ」
「見通しただないなら、籍だけでもいれちゃえば」
「ここまできてさ、トンビに油揚げさらわれだらどうするの?」
「そんなことはありません!!」
みなさん、また外堀を埋めようとする。

サヤカが助け舟を出す。
「まぁまぁ、こごは二人の意思に任せましょうよ。ようやぐこごまで来たんだから、今更やきもきしたってね。先生の顔をごらんなさい。こんな幸せそうな顔しちゃっで」
川久保、佐々木が菅波の顔をまじまじと見る。
「だな・・・しまりのない顔してるな」
「これじゃデレ波先生だぁ・・・」
「何がデレ波ですか・・・本当に失礼な人たちですね」
「ね、だから大丈夫よ。その時が来たら、みんなで盛大に祝いましょう」
「そうだ!」
「そうだよ、楽しみにしてるからな」
「その時がきたら、みなさんに真っ先にご報告します。その前に春には百音さんと一緒に伺いますから」

ハート


東京に戻った菅波は百音に電話で登米夢想の報告をしていた。
百音は眉を八の字にしてむくれている。
「ひどい!ひどすぎます!どうして私が先生を振らないといけないんですか」
「本当に失礼ですよね。あの人たちにとっては僕はどうも甲斐性なしに見えるようです」
「また見せつけないといけませんね」
「僕たちが別れるなんてあり得ない!」
「先生、バシッと言ってくれましたよね?」
「ええ、もちろんです。でも・・・」
「ん?」
「具体的にいつ結婚するんだ、せめて籍だけでも入れろ!とさんざんお説教されました」
「ふふふ」
「あなた笑ってますけど、大変だったんですよ」
百音がくすっと笑いながら
「課長や川久保さんに詰め寄られて、怯えている先生の姿が想像できます」
「あなたも大概失礼です。何が怯えてですか」
菅波が不満そうにチベスナ顔をする。

百音が眉をひそめ、小声で菅波に
「それはそうと先生・・・私たちがいない間、永浦家はひと騒動あったらしいです」
「どうしたの?」
「それが、先生が泊まっていた離れの客間でアレが見つかってしまって・・・」
「え、アレって・・・?」
「だから、アレです。昨日使った・・・その、見られてはいけないものです」
「!!!!」
菅波が口元を押さえ、危うくスマホを落としそうになる。
「父が怒り狂って、先生を呼び戻せ!って」
「あああ・・・!!!」
「せんせい?」
「僕はなんて忘れ物をしてしまったんだろう。ちゃんと始末しておけばよかった。一生の不覚です・・・」
「私もです・・・」

「次回、お義父さんにお会いするのが怖すぎます。あれ?」
「・・・え?」
「でも、あなたには何も言わなかったんですよね?」
「ええ、そうなんです。あの父が何も言わないなんて・・・絶対おかしいです」
「確かに・・・」
「母が取りなしてくれたみたいなんですが、どうやったかは教えてくれないんです」
「気になりますね。何か弱みでも握られたんでしょうか?」
「それはあると思います」
「ま、とにかくお義母さんのおかげで助かりました。お礼をかねて、美味しいお菓子でも送ります。それと・・・」

菅波が照れて、身体をゆらゆらと揺らす。
「え、何ですか?」
「春に会う時には一緒に婚約指輪買いましょう」
百音がぶんぶんと顔を横に振る。
「そんなのもったいないです」
「いえ、僕が贈りたいんです。僕のわがままを聞いてください」
「あのネックレスで十分なのに」
「あなたの虫よけはネックレスだけでは足りません」
「もぉ先生・・・そんなに私が信じられないんですか?」
「そんなことはないけど・・・あなたがあまりに魅力的すぎて・・・」
「なら、私もです。先生が病院でスタイルのいい看護師さんやきれいな女医さんに狙われているんじゃないかって不安です」
「そんなこと絶対にあり得ません!僕の心はあなた以外動かないの知ってるでしょう?」
ふたり、くすっと笑う。
「私たちってバカップルかもしれません」
「・・・ですね」
「春が来るのが待ち遠しいです」
「僕もです」
「私たちは何があっても大丈夫です!」
「もちろん!」

次に会えるのは2年半後になることをこの時のふたりはまだ知らなかった。

▼おかえりモネ妄想小説・イッキ見のまとめ一覧はこちらです▼
「おかえりモネ」妄想小説まとめ|菅モネのその後の話をつくってみた

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まとめ

今回の「おかえりモネ妄想小説」は
おかモネ妄想|菅波先生の登米凱旋・森林組合に婚約を自慢したい!編

本編ドラマでは、結婚するところまでは見れませんでしたが、菅波先生が百音の実家を訪ね結婚挨拶をしてくれてよかったです。これで二人の結婚は確定!本当に安心できました。登米のサヤカさんや森林組合の皆さんも同じでしょう。その報告を妄想してみました。この時の結婚の約束が再会できるまでのつらい2年半を乗り越える支えになっていたと思います。

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本ページの情報は2023年7月時点のものです
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