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おかモネ妄想|恋人がお泊り中に課長にお宅訪問された青年医師の動揺

おかえりモネ妄想小説 おかえりモネ妄想小説
この記事は約11分で読めます。

今回の菅モネ妄想小説は、百音が登米の先生宅にお泊り中に、佐々木課長にお宅訪問されて激しく動揺する先生目線のお話。
小学生みたいな二人の恋もお泊りする親密な仲に成長。事後を目撃されたら冷静な先生も動揺しますよね。一番肝が据わっているのはモネかも。

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モネがお泊り中に佐々木課長に訪問されたら先生は動揺する!?

疑問

今回の菅モネ妄想小説は、前回の「先生の恋人がお泊り中にお宅訪問した、ある課長の悲劇」編
を佐々木課長ではなく、先生目線でのエピソードにしました。

ようやく付き合うようになった菅モネはいつの間にか、親密な関係へと進んでいます。休暇を利用して先生宅へ泊まるモネちゃん。恋人同士の二人は当然イチャイチャしますが、事後の後、そこへ何も知らない森林組合の佐々木課長がお宅訪問してしまったら先生はどうする!?
お邪魔虫の佐々木課長。悪い人ではありませんが、先生の心をかき乱します。

二人を見守る森林組合のみなさんも二人の関係の進み具合が気になるようです。

▼二人のイチャイチャ現場にお宅訪問してしまった佐々木課長目線はこちら▼
おかモネ妄想|先生の恋人がお泊り中にお宅訪問した、ある課長の悲劇

▼クリスマスの交際宣言の後、モネが森林組合のみんなへの見せつけキスはこちら▼
おかモネ妄想|先生!「見せつけますか」って何をするつもりでした?

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おかモネ妄想|恋人がお泊り中に課長にお宅訪問された青年医師の動揺

チベットスナギツネ

まさか、あんなところを見られるなんて・・・
よりによって、一番見られたくなかったあの人に・・・

よねま診療所医師・菅波光太朗は激しく動揺していた。

溺愛する恋人の永浦百音がGW明けの休暇を利用して、今春から登米専従になった菅波の部屋へお泊り中にこともあろうに、森林組合課長の佐々木にお宅訪問されてしまったのである。
朝からイチャついた事後の二人の恥ずかしい姿を見られてしまったのだ。
佐々木は指導医の中村と並んで一番見られたくない相手。

登米一帯の山主のサヤカが事前に森林組合の面々対して菅波宅には近寄らないようにと通達を出してくれたはずなのに、なぜ、あの日に限って佐々木さんが牛タンシチューを届けに来たのか?
確かに牛タンシチューは僕の好物だ。
でも、前日には百音さん特製のビーフシチューもいただいたし。
何もあの日でなくても良かっただろう。
いや、人のせいにしてはだめだ。
1か月半ぶりの百音さんの来訪に浮かれて、朝から調子に乗って彼女を求めた自分が悪い。

よりによって今日は年に一度の健康診断。
佐々木さんに会うのが怖い・・・

「菅波先生は外科医だけあって採血が上手だべ」
「んだ!んだ!」

本来であれば佐々木さんの採血もする予定だったが、他の対応に追われ、新人看護師に任せることにした。ま、問題はないだろう。
「いただだだ・・・・!ひぃ~っ、痛いってば!」
佐々木さんの悲鳴が聞こえる。
あれ・・・?採血失敗されたみたいだな。

問診の時に、佐々木さんに泣きそうな顔をして謝られたけれど、とぼけてやった。
百音さんのあんな姿を見られてしまったんだから、恋人としてはそう簡単には許せない。
彼女の恥ずかしい姿を見るのは僕だけの特権なんだから。

***

遡ること今から4日前。
先週の木曜日。
仙台日帰り出張の前日の昼、椎の実で佐々木、川久保、木村、みよ子たちは菅波と百音の仲がどれほど進展したか好き勝手に詮索していた。
彼らの話題の中心ははやりのテレビドラマではなく、二人の仲の方である。

「あのふだり、どごまで進んでるんだろうね?」
「付き合うまでモダモダしてだからねぇ。あんまり期待できねぇんじゃないの?」
「グフフ、そういえばクリスマス会の時に永浦さんからキスされて、先生腰さ抜がしてだもんね」
「あれが先生のファーストキッスだったりしで・・・」

余計なお世話である。
失礼にも程がある。

「いんや、さすがにそごまで奥手では。先生も30前の立派な成人男子だし」
「菅波先生、色白でひょろっどしてるし、若い頃から勉強ばっかりで、あっちの方は全然じゃないべ?」
「ありゃ、おどこが悪い。モネちゃんが気の毒だべ」
「あんだけ頭良くてイケメンなのに、もっだいねぇ・・・」
「イケメンだからって、あっちの方もいいとは限らねぇべ」
「んだ!んだ!」

誰も男性としての菅波を評価していない。
皆で好き勝手、言いたい放題で盛り上がっているさ中・・・
その背後で、みんなの話を聞いてわなわなと震える菅波の姿があった。

「ひぇ~菅波先生!?」
「先生、いづからこごにいたの?」
「みなさん、噂話もセクハラですよ。健康診断で思い切り血を抜いて差し上げます!!」

何なんだ、ここの人たちは!
僕達の仲がどこまで進んでいようがあなた達には関係ない。
あっちの方だって問題ないです。言いませんけど・・・
今週末には百音さんが僕の部屋に泊まりに来てくれますが、教えませんよ。
でも、男性としての能力を疑われているのは納得いかない・・・
僕にだってプライドはある。

ハート


待ちに待った週末。
仕事を終えた菅波は一目散に部屋に戻り、抱き付いて出迎えてくれた百音に感激する。

帰宅したら百音さんが夕飯を作って出迎えてくれるなんて、幸せすぎる。
これってまるで新婚みたいだな。

百音によると、今回のお泊りはサヤカは知っているが、オフレコ扱いなので、たとえ二人を見かけても知らぬふりをするようにと通達が出ているとのことで安心だ。

1か月半ぶりに会う愛しい人。まずは食事の前に軽く愛し合い、その後は百音特製のビーフシチューに舌鼓を打った後、またベッドでイチャイチャ。
翌朝も、目覚めるなり、ひとしきり愛し合う。
お互いの素肌にはしっかりと愛し合った印の内出血の痕があちこちに刻まれている。

百音がシャワーを浴びている間に、菅波は半袖Tシャツとスウェットパンツに着替えて、朝食の用意を始め、いそいそと焼きあがったパンケーキとスクランブルエッグ、サラダを皿に盛り付け、コーヒーを入れる。朝食を食べた後は、どうしようか。
また、ベッドに戻りたい、って言ったら百音さん、呆れるだろうか?
いや、百音さんは僕より若いから体力も有り余っているはずだし・・・

シチュー


そんな幸せな時間の中で、インタフォンが鳴る。

宅配便かな?でも、そんな予定もないはずだけど・・・

ドアを開けると、佐々木さんが鍋を抱えて立っている。
「菅波先生おはよう!牛タンシチューの差し入れ持ってきだよ!先生、好きだったよね」

確かに牛タンシチューは好きだけど。なぜ今?
サヤカさんの通達が届いていないのか?
動揺している暇はない。
とにかく、百音さんがシャワーから出て来るまで追い払わねば!

「それはありがとうございます!では!」

鍋を受け取り、即座にドアを閉めようとすると、さっと足を入れて中へ入ろうとする。
この人は見かけによらず意外と反射神経が鋭い。

「ちょっど!それはないんじゃない。せっかく届けてあげたんだからさ~。コーヒーぐらいご馳走してよ。どうせ、暇なんでしょ」

申し訳ないが、あなたに飲ませるコーヒーはない!

「人の予定を勝手に決めないでください!」
「とにかく、部屋ん中に入れでぐれよ」
「困ります!帰ってください!」
「先生、いつもにまして愛想がないよ」
「なくて結構!」

何もそんなに粘らなくても・・・
頼むから、早く帰ってくれ!

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氷


そこへ何も知らない百音が頬を膨らませてやって来る。
「せんせい、朝からキスマークつけすぎです!」
「ああ~百音さん来ないで!」

間に合わなかったか・・・

何も知らない百音と、何も知らない佐々木が鉢合わせする。

「え~永浦さん!?」
「え~佐々木課長!?」

百音は裸の素肌に菅波の半袖シャツを羽織っただけ。
着ると短めのシャツワンピースのように見えるが、胸や太腿がシャツから覗いている。
覗いた素肌にはキスマークの跡が生々しく無数についている。
誰が見ても、何をしていたかは一目瞭然だ。

百音さんは素早く、僕の背中に隠れたけれど、しっかり見てましたよね?
あんなエロい百音の姿は見せたくなかった。
彼女が僕につけたキスマークもチェックしてましたよね?

佐々木さん、わかりましたか?
ええ、僕達はとっくにこういう関係なんです。
百音さんには勉強だけでなく、こういうことも手取り、足取り教えているんです。
あなたより若い分、体力だってある。
男性としての機能もご心配なく!
僕達は満足しています。

「ごめんなさい!」
佐々木さんは号泣しながら逃げるように帰って行ったけれど、週明け、どんな顔で会えばいい?
泣きたいのはこっちだ。

僕は健康な若い男性です、アピール?
さすがにドヤ顔ではないだろう?

「せんせい・・・」
佐々木さんが帰ったのを見届けて、僕の背後に隠れていた百音が前に出てくる。
恥ずかしそうに俯いて耳まで赤くなっている。

「も、百音さん、大丈夫ですか?」
「ここにお泊りしてることバレちゃいましたね」
「まさか、佐々木さんが来るとは想定外でした」

百音さんもあんな姿を佐々木さんに見られて恥ずかしかっただろう。
若い彼女は、ショックを受けているはずだ。

「せっかくですから、今日の夜は牛タンシチューにしませんか?」
「ふぇっ?」

想定外の百音の反応に思わず声が裏返ってしまう。
可愛い顔して、なぜ、そうくるんだ?

「昨日からシチュー続きですけど、嫌ですか?」
「別に嫌ではありませんが」
「なら、そうしましょう!これで晩御飯の用意しなくていいから、今夜も一日お部屋にこもってゆっくりできます!」

「それはそうだけど・・・」
「せんせい、他に何かあります?」
「いや、あなたがいいなら何もありません」

それ以上言わずに不自然に視線を泳がせる僕を見て百音さんがポツリと一言。

「・・・また、見せつけちゃいましたね!」
「・・・ですね」

上目遣いに見てフフっと笑う百音さんは本当にクソ度胸がある。
僕のシャツ1枚を羽織っただけの百音さんの両肩をつかみ、僕なりの想いを伝える。

「あなたのこんな姿を見るのは恋人の僕だけの特権にしたい。他の誰にも見せたくありません」
「私もせんせい以外に見せるつもりはないです」
「さすがのあの人達も、今後は週末の無断訪問はないと思いますが・・・」

謝罪



健康診断で僕に冷たくあしらわれた佐々木さんはランチタイムに椎の実で待ち伏せして、再び謝罪をするために、僕の前に座る。

「あ、あの菅波先生」
「何ですか?」
「土曜日は本当にごめんなさい。反省してます。私本当に知らなぐて・・・これからは、ちゃんと先生の予定確認してからお宅訪問します」

どうやら本当に日帰り出張のためにサヤカさんからの通達が届いていなかったらしい。
あの人にしては珍しく、誰にも話していないみたいだ。意外と口が堅いのかも・・・
百音さんも怒っていなかったし、牛タンシチューもおいしかったから今度だけは許すとするか。

「ま、あなたにはいつもお世話になっていますから、明日のランチご馳走してください。それで手を打ちましょう」
「あ、ありがとうございます!」
「涙出てますよ」
「やだなぁ、先生、私花粉症なの知っでるでしょう」
「そういうことにしておきましょう。では!」

噂話


菅波と入れ替わりでサヤカが入ってきて、佐々木の肩をポンと叩く。
佐々木の表情は先程までとは打って変わって明るい。

「ほらね、先生そんな人じゃなかっだでしょう」
「はい」
「これに懲りて、あのふだりの邪魔はするんじゃないよ」
「もちろんです」

「それにしでも、まさか菅波先生と永浦さんがそこまで進んでいるとは・・・」
「バカだねぇ。それが男女の仲ってもんだよ」
「何の話だべ?誰と誰が男女の仲って?」
「菅波先生と永浦さん、すっがり男女の仲なのよ」
「おいおいだべ。嘘だろ~」
「いんや、ホントなの。私、この目で見だんだから!」

佐々木がドヤ顔でみんなに自慢する。
サヤカはそんな佐々木をあきれ顔で見ている。

「どういうことだべ?」
「んだ!んだ!ちゃんと説明しでよ」
川久保が、木村が、山崎が、里乃が、みよ子が佐々木の話に喰いついてくる。

痛い目に遭っても学習できないのが佐々木の悪い癖である。

「先週の土曜日の朝、菅波先生とごに牛タンシチュー持っでいったのよ。てっきり先生ひとりだと思って。そしたら、先生のシャツ着た永浦さんがいだの。もう驚いたのなんのって」
「あのモネちゃんがね~」
佐々木が更に調子に乗って話を続ける。
「おまげに、ふだりの首や腕に同じような虫刺されの跡がいっぱいあったんだよ~」
「それっでつまり・・・キスマークだべ?」
「きゃ~」
「それって♪」
「ふだりはそういう関係だってごと!それも朝からだべ」
みんな悲鳴を上げたり、顔を赤くして大興奮している。

サヤカがその場を収めようと
「ちょっど、あんだ達、いいかげんにしな。恋人同士の二人が久々に会っだんだから、それくらい当たり前のこどよ。もうモネは未成年じゃないんだし。先生だって若い健康な男だ」
「んだ!」
「先生が健康な男で良かっだよ」
「ほんど!ほんど!」
「ああ見えて、意外と体力あるんだ。グフフ」
「モネちゃんも最近色っぽくなっだな、って思っでたのよ」
「先生のせいだったんだな」
「菅波先生、あの顔で意外とスケベーだべ。人は見かけによらねえな」
「そういや、先生時々栄養ドリンク飲んでるの、このためだったんだべ」

スケベーで悪かったですね!!!
何が栄養ドリンクだ!!!!

その話を菅波が一部始終聞いていたとは誰も思っていなかった。
ランチを終え、診療所に戻った菅波は佐々木に鍋を返そうと椎の実に入ろうとしたところで、二人の噂話を楽し気にしている一同に気づきこっそりと話を聞いていたのだ。

わなわなと怒りに震える菅波はもう佐々木を許すどころではない。
「佐々木さんは当分出禁!みんなまとめてもういちど血を抜いてやりましょうか!」

佐々木はやはり見られてはいけない人だった。

▼おかえりモネ妄想小説のイッキ見のまとめはこちらからどうぞ▼
「おかえりモネ」妄想小説まとめ|菅モネのその後の話をつくってみた

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本ページの情報は2023年7月時点のものです
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まとめ

今回の、菅モネ妄想小説は
「おかモネ妄想|恋人がお泊り中に課長にお宅訪問された青年医師の動揺」編。

前回の、「先生の恋人がお泊り中にお宅訪問した、ある課長の悲劇」編の先生目線バーションで、
恋人との事後にお宅訪問されてしまった先生の動揺を描いています。
課長目線で終わるつもりが、訪問されてしまった先生の気持ちはどうだっただろうと余計なことを妄想してしまいました・・・

ちなみに本編での二人はハグ止まりで本当に尊いです!!!
それだけにあれこれ妄想してしまうのかもしれません。


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